ドイツ経済は過去10数年間、旧東ドイツ地域の
再建とヨーロッパ経済統合の完成に全力を傾けてきた。
1989年11月の「ベルリンの壁」崩壊に始まるドイツ再統一は、90年7月1日の経済・通貨・社会同盟、10月3日の国家統合へと結実した。
旧西ドイツと旧東ドイツを統合時点で比較すると、人口で6200万人と1700万人、就業人口で2968万人と859万人でありながら、経済力は10対1であった。
これは、7月1日の通貨同盟に始まる通貨供給量の伸びが10%程度であったことからもみてとれる。
旧東ドイツ経済の近代化は遅れており、第一次、第二次、第三次産業を部門別就業人口比率でみると、旧西ドイツではそれぞれ5%、40%、55%であったのに対し、旧東ドイツでは11%、47%、42%であった。